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水深約2bで見つかった石(17日、白浜町の白良浜沖で)

 

当日の写真(記録映像よりリンク)

白良浜の海底撮影

「調査の参考に」と住民

 白浜町の白良浜周辺住民有志が17日、浜近くの海底を撮影した。ここ1、2年で浜に大きな変化が見られるようになり、懸念した住民らが昨年末、原因の調査を県に求め、県も調査する意向を示していた。住民らは「海底の様子も報告し、調査の参考にしてもらいたい」と話している。

白良浜では陸からの砂の供給が途絶えたため。20年前から白浜海岸環境整備事業として養浜事業(2010年度まで)がスタートした。以後、浜の陸側の状態は比較的安定して推移したという。
 しかし、ここ1、2年で浜の中央部の波が目立って高くなり、砂利が打ち上がったりするなど、大きな変化が見られるようになった。

 海底写真は地元ダイバーの協力で撮影し、住民3人が立ち会った。浜北側の権現崎から南側のT字型突堤までの沖合約20bの間を観察し、変化が見られた部分を撮影した。水深50aから1bのところに砂利がたくさんあったほか、浜の中央部付近の水深約2bで大きな石も見られた。

 立ち会った住民の一人で、夏場は頻繁に浜付近で潜水している同町浜通り、自営業鈴木博之さん(70)は「浜から見える3ヵ所の岩礁が大きくなってきた。覆っていた砂が移動しているからだ。ただ、白良浜は毎年台風が来ることで砂が移動したり戻ったりしている。昨年は台風がなく理由が分からない。県に時間をかけて調べてもらいたい。わたしたちも資料を提供し協力したい」と話した。

参考 2007年1月19日 紀伊民報