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潮が引いた白良浜でこう配を測る町職員ら(19日、白浜町で)

 

当日の調査地点と結果

白良浜の現状確認 県・町と住民有志

 白浜町の白良浜の保全を考えている県と町、地元住民有志の2回目の意見交換会が19日、白良浜で開かれた。
 浜中央部の波が目立って高くなったり、浜に小石がうち上がったりするなど、これまでなかった現象が見られるようになったため、地元の住民有志が昨年末に県に調査を要請。町の観光、農林水産、建設の3課の職員も加わり、3月から意見交換を始めた。
 白良浜がある鉛山湾内の海底を砂が移動していると住民が指摘し、実態を知るために3年ほど定点観測をしてほしいと要望した。この日は大潮だったため、浜の4カ所でこう配を確認した。
 測量の結果、浜中央部は10b沖で深さ1・5bになっていることが分かった。

 住民らは「1984年度に始まった白良浜の養浜事業では、30b沖で深さ1bの遠浅の海岸を目指した。実態は計画とはかなり異なる」とし、計画策定時までさかのぼって調査をやり直してほしいと求めた。

 県西牟婁振興局河港課では「本庁と話し合いながら進めていきたい。専門家の意見も聞きたい」と話した。

 白良浜は砂が全体に陸側に寄り、遊歩道と砂浜の間にある8段の階段護岸の下段の2、3段分が砂に埋まっている。

参考 2007年4月21日 紀伊民報