牟婁の名称について

 前文省略

 紀伊続風土記に「牟婁の名は初めて斉明紀及万葉集に出て、往古は僅に郡の西辺、今の田辺近辺にして、後の牟婁郷の地則是なり」とある。これは定説であり確論である。

 つまり、牟婁は田辺附近の名称に過ぎなかったが、後ち牟婁郡として熊野地方を総括した名となり、それが明治にいたって・・・・・。

 後文省略

参考文献 南紀雑考 雑賀貞次郎著 昭和11年6月1日発行の「牟婁ノ江」の文中抜粋