私の解説(私が忘れないように勝手に解説した備忘録)

 この漢詩の中に二つ興味のあるものがあります。

 まず、最初に記載します。

 一、「南の崖に昔の鉛を掘った穴の跡がおり、穴が海に入る」と、

 ニ、東北に田辺城が見える。左岸周りで、(略)、搭島」とあります。

 この二つの記載は、まず、場所です。それから、穴が海に入るとは、何か天変事変があったに違いない。

 又、搭島に行きまでに、幾つかの洞門をくぐっています。

 かなり興味があります。


 では、一人よがりの解説。

 鉛山、海と山、田があり、往古、住民は、鉛を掘って税金を納め、生活していた。今は、代わって、漁業と農業で生活し、温泉があって、又の名を湯崎といっている。

遠くや近くから、浴客が、何時も来ている。

 その風呂は海の近くに六つあり、館泉(屋形の湯)、濱泉(浜の湯)、源泉(元の湯)、碕泉(崎の湯)、淡泉(淡湯)、礦泉(礦の湯)がある。

 千畳巌は景色がよいと聞く、旅館から薬師堂を経て、千畳巌は、大人数百人座れる、全ての巌は少し赤みがっていて、龍口石、芝雲巌あり、その景色は、観海之荘である。

 南の崖の壁30.3m余りあり、坑数所あり、鉱山の跡で潮が来て、すべて、海中に没した。


 次の日、左に大きな巌あり、中ほど大きな穴あり(円月島)、右に行くと内港とに至、 昔倒れ、三景が夕陽の間、東北に田辺城が見える、左周りで岸行く、巨石の門あり、高さ15.15五メール余り(臨海浦の洞門)、その横を行く、その左丘連なり、右の横の磯は海に没し、すでに門 に入っていた、数歩歩いたら、又、一門、前のと大きいは同じ、搭島、三窓ある。

帰る。

 七礦山下に白砂が雪のごとく(白良浜)。旅館について、祇園南海先生の七境詩巻を見る。(七境詩の内容は略)。