町制施行、白浜と改称

 白浜・湯崎は昭和15年3月1日村を廃して町とし、同時に、従来の村名「瀬戸鉛山」を廃して、新たに「白浜」と称することになった。

 ここには和歌山県知事に対して提出した町制施行の許可申請書及添付書類と県知事の許可指令、同告示を収めることとした。(ここでは掲載を省略した。)

 白浜・湯崎が村を廃して町することは多年の宿題で、町制を施さうる実質を完備していることは、監督官庁も早くから認めていたところであるが、町制を施くとともに改むべき新町名について、「白浜」「湯崎」「白浜湯崎」「湯崎白浜」等の数説出て、温泉場だけにその悩みは深刻なものがあった。従って幾度か問題をはらんだが、当局は最後に「白浜」とする案を持し、昭和15年4月4日の村会にこれを提出した、湯崎側選出議員は「白浜湯崎」説を持して下らなかった。種々の経過あって遂に原案通り決したのであった。

参考文献、白浜湯崎の諸文献 雑賀貞次郎著 昭和16年12月5日発行