室戸台風被害甚大

 昭和9(1934)年9月21日午前6時、暴風雨猛烈を極め、村内被害多し京阪神地方においても被害甚大、人命の犠牲者多数あり。

 瀬戸鉛山村

 湯崎富幸埋立地で、大波が防波堤を埋立地一帯海と化す。

 村では幸い住民の死傷者が無かったが、海岸に突出した当村も其の暴風激波の洗礼を受け、海岸道路、護岸、埋立地等の崩壊したもの多数あった。被害は村全般に及び、特に農作物の被害では米作が其の大半を占めていた。

 村の被害状況

 道路防波堤埋立てその他土木関係費  5万0952円

 温泉浴場被害                   4000円

 家屋の被害                  3万1484円

 商品及器具機械類被害           1万0661円

 船舶関係被害                   2273円

 農作物被害                     4467円

 合計                      10万4137円