昭和10年頃、公表されている年代は大正末期ですが、浜の湯があり、旅館 湯崎館の石垣に白い四角な物がありますが、あれ、大阪から白浜口駅への広告看板です。

 昭和10年5月27日開通のトンネル工事に伴うトンネル手前工事か、昭和9年9月21日室戸台風の復旧工事かの何れかです。

 上記は過去記述で、2005年4月10日に下の鮮明な画像が入手でき、再度、年代判定をしました。

 年代について

 昭和6年9月25日、 村営の浜の湯の建物老朽化のため、波浪にも耐えられる鉄筋コンクリー上二階建建築竣工して入浴再開。階上は集会所として利用する。

 昭和8年12月20日、白浜口駅開業

 昭和9年9月21日、室戸台風被害甚大

 昭和10年5月27日、湯崎トンネル開通

 昭和13年11月13日、大阪商船紀州航路廃止

 上記の記録から、昭和6年9月25日から昭和13年11月13日迄で、白浜口駅開業の大きな交通案内看板が湯崎館とやなぎ屋にあります。

 浜の湯手前の船揚場や道路では夏服らしい姿で多くの人たちが工事をしています。

 推測できるのは、8年、9年、10年の夏頃と考えられます。

 昭和10年5月27日湯崎トンネル開通直前の写真では、道路は全てセメント舗装されています。

 この写真には浜の湯附近は土道で舗装がありません。湯崎トンネル開通工事前の湯崎海岸道路(トンネルから浜の湯までの道路拡張と舗装)工事と考え、室戸台風までの昭和9年夏頃として掲載します。