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防風対策にと試験的に漁網を張った白良浜 「飛砂」防止に魚網 数年ぶりの強風で白良浜でテスト
白浜温泉のメインの一つ、白良浜では、数年ぶりの強い季節風が吹き、名物の白砂も吹き飛ばされている。それでなくとも年々減少する貴重な砂だけに、なんとか対策はーと白浜町観光部では、「防風対策」として試験的に同浜で魚網を張っており、もし結果が良ければ本格的に行う方針。 このため年々減少する貴重な砂を吹き飛ばされては大へんと対策に頭を痛めているがみかん畑では防風魚網を張っているのにヒントを得て七日大敷網を高さ一b、長さ十五bと十bを二か所に設置している。網を張れば風が「分散」して弱まるが、高さなどの関係もあり、効果が上がるかどうかわからないという。ちょうど七日から風もやんでいるためもうしばらく張っておく。このほか商工会でも一か所すだれようのもにで試験している。砂丘で有名な鳥取では年中竹で組んだ大きなものを建てて対策を行っている。 同浜では海岸環境整備事業として五十七年度から約二十億の一部で白良浜保全を行うほか、近くの白浜ナショナルエネルギーランドの工事現場から見つかった約一万三千立方bの白砂を同浜へ入れる計画もある。 参照 昭和56年1月10日 紀伊民報 |
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