六地蔵(六道地蔵)                  Photo/2005-10-10
 新墓地にある正木・真鍋一族の墓地の入り口に六体の地蔵菩薩が、亡者を守るがごとく整然と立ち並らんでいる。それぞれのお地蔵さんは、光背とも総高76cm、最大幅40cmで台座には蓮弁が刻まれている。この六地蔵は元、綱不知の中央に位置する小高い山の綱不知墓地に祭られていたが、町の区画整理事業により正木・真鍋一族の墓地とともに現在の地に移されたのである。
 六地蔵とは地蔵菩薩が六道(地蔵道、餓鬼道、畜生道、阿修羅道、人間道、天上道)から衆生の救済に当たるものと考えられ、たとえ地獄へ落ちても六道の辻に立って我々を救ってくださるから、心配するなとされる六地蔵信仰は室町時代にから起こったといわれる。
 この六地蔵は宝暦十二(1762)年十一月二十九日に正木治郎太夫により建立されたものである。                                     参考文献 町誌本篇下巻一