安部晴明(あべのせいめい)の腰かけ石

 ここにある上部の平たい石は、安部晴明の腰かけ石といわれるものである。平安時代の陰陽道の大家安部晴明が熊野をめぐる途中でこの石に腰をおろして休んでいた、その時、上方の山が急に崩れそうになったが、晴明は得意の呪術(まじない)によって、崩壊を未然に防いだと伝えられている。 Photo/2005-04-07 

 安部晴明(あべのせいめい)の腰かけ石に皆地傘をかぶって腰かけたーーー。

 写真提供 岩城すみ子氏 Photo/2005-04-07

  熊野本宮特産
   皆地笠(貴賎笠)の由来
 その昔源平の戦にやぶれ、この地方に隠れ住んだ平家の公達が日々の生計を支えるためにこの地方に産出する香り高い桧材をつかって笠を編み出しこれが熊野詣での、堂上貴紳や庶民に広く愛用された故をもって「貴賎笠」と称されてまいりました。
 貴賎笠はその産地の名をとってまたの名を「皆地笠」とも言われ今もなおその伝統がうけつがれています。
本製品はその伝統技術と素朴で肌目美しい桧材を用いて生かした民芸品です。
     製造所    和歌山県本宮町皆地