白良浜

 護岸から汀線までの長さを測る県と町の職員(18日、白浜町の白良浜で)

 2007年5月18日(記録映像よりリンク)

 

 測量図面(2007年5月21日建設課より受取)

 参考文献

 白良浜の海浜過程の調査研究

     財団法人 防災研究所 昭和57年3月

  5、海浜地形の変動

  5,1 汀線の変動

白良浜の幅など計測
     高波解析の資料

 白浜町の白良浜で18日、県と町、浜周辺の住民有志が階段護岸から汀(てい)線までの幅とこう配を計測した。近年、浜で見られるようになった部分的な高波などの原因解明について、県が本格的に取り組む際の基礎資料にする。

 白良浜は中央部だけ波が目立って高くなる現象が顕著になり、町が部分的に遊泳禁止措置を取るケースが3年ほど前から出てきた。昨年末には浜に小石も打ち上がった。

「これまで見られなかった現象」と危機感を高めた住民有志が昨年末、県に原因解明を求めて陳情。県が要望に応える考えを示し、住民有志が基礎データの収集で協力している。

 この日は西牟婁振興局河港課と町農林水産課、同建設課から計10人と住民有志10人が、浜の保全で意見交換。住民の要望を受け、浜の幅と陸部のこう配を測定した。 

 測量は3ヵ所で実施し、浜中央部の護岸から汀線までの幅は85bだった。浜の陸部のこう配も測定した。4月の意見交換時には汀線付近のこう配も測定している。

 河港課は「白良浜の現況を知るためにも当面は基礎データを集め、本格解析をする際の参考にしたい」としている。

 住民からは「養浜事業だけで約7万5000立方bの砂を海中に投入したが、計画のように浅くはなっていない。なぜか原因を突きとめないと、真の保全は図れない」という声も出ていた。

参考 2007年5月20日付け 紀伊民報