昭和28年 1953年

月 

見 出 し

内              容

1 5

白浜校講堂に

舞台装置

白浜第一小の講堂に舞台を設置。工事請負山家真之助氏。

  5

白浜、椿超満員

白浜温泉では、元日は千名内外であったが、三ヵ日間では一万名有り予期以上であった。

椿でも三ヵ日間で二千七百名と平常の二倍あった。

  7

放火か 失火か?

正月三日夕刻、瀬戸農業田井善兵ヱ方に発生した。

国警白辺地区署で原因捜査中であるが、午後五時夕食後、家族四人一室に集まりおりし処、納屋の開く音に四女春子(一八)が見に行った処、下駄の音が遠ざかって行くのを開いた。

納屋の戸が開いており、火の気の無い納屋の中に火の手が上がっていた。四時過ぎまで、小学生七、八名がかくれんほをして遊んでいた。

子どもの中 に二人程、煙草を吸う子どもがいたと言うので、あるいはその子どもの火の不仕末かと言われている。

  8

南富田村

竹中富一氏に

感謝状

講和発効最初の意義深い元旦にあたって、南富田村では村民年賀会を開催し席上永年の自治功労者竹中富一氏に対し、村長より感謝状並びに記念品が贈られた。竹中氏の業績は、村会議員二十年、終戦後一時村長代理、新しく村会発足するや初代議長、南海震災其の他災 害復旧、新制中学建設等々。

  9 国鉄バス白浜乗入れ明光と交換条件譲れぬ両者のドル箱 明光バスが国鉄バスの田辺〜白浜への乗り入れを許可するなら、三川線の朝来乗入れを認めようと言うので、これに対し明光は田辺〜白浜口駅〜白浜温泉間はドル箱ゆえ、なかなかお互い譲れそうもない様子である。
  10 田辺ロータリー倶楽部会員二十九名で発足  
 

11

白浜電話局

独立の計画進む

田辺の電報電話局では、現在特定局に委託の白浜の電話を独立した電話局とし、手動の磁石式から共電式に切り替えようと計画を進めている。

現在400の加入があり、白浜温泉局(元の湯崎郵便局)の一隅に交換台を据えて運営、郵政省と電報電話公社が分離した為万全を期すために別な場所に独立した局を造りたいと言う。

総額三千万円の経費が必要。

  14 秋落水田へ客土、四富田二五七反へ実施 秋落水田増収策として、含鉄土の客土の有効性が確認され、西郡の穀倉の一部四富田で、二十七年度二百五十七反に実施、県費補助を申請中であったが四十三万三千百四十円交付されることになった。内訳東富田八十反九万七千円、西富田九十反十五万八千円、南富田四十七反八万二千円、北富田九万三千円。
  15

タバコ店ウインド競技白浜二等、三等

田辺、白浜地区タバコ小売店装飾競技会で審査の結果、一等に田辺市新屋敷町の大江タバコ店。二等、白浜十河唯右ェ門、竹内小太郎。三等酒井覚、小山源太郎が入賞した。
 

20

紀州砥石に重大課題四者会談で善後策けい肺が投げる暗影

西富田村の重要産業「紀州砥石」工業も職業病「けい肺」問題がいよいよ結論づけられ、この善後策如何が今後工業の運命を左右するものとして注目され、田辺労基署、西富田村長、業者、労組代表の四者がこの対策を協議することになった。

 

20

旭館一泊(母子)

抱合い親子心中

早春三段壁

十八日朝九時頃、三段壁付近に婦人用下駄、子どもズック靴、ハンドバックを発見。子どもを抱いた水屍体を発見した。身元不明。十六日旭館に投宿。旅館の話では「明日主人が来るので、その時宿帳を書きます」と言うことで不明。約三十才過ぎ。

 

20

三段壁心中?

男女の着衣発見

貝塚の家出組?

十八日午後三時頃、三段壁岸上に男物オーバー、背広上下、女物スカート等が残されているのを付近の人が発見。悲恋心中?

十九日正午現在、未だに屍体発見されていない

 

22

西、紀州砥石

けい肺追放へ

紀州砥石では、十五名のけい肺患者が出て問題となっているが、今後は労働者、業者、村役場、労働基準局が集まって十分注意するよう話しあった。

 

23

愛人を絞殺

男は投身自殺はかる

長野県下伊部郡売木村、後藤忠治(二八)さんは、恋人の同村の女性(二五)と家出。今月二十日白浜に来て、臨海、馬辺谷の山中でA子さんを絞殺し、自分は十五米の崖から投身したが腰を打って歩けず、三日間山中で何も食べずにうめいていた。

通行中の主婦がその助けをよぶ声を開いて警察へ通報、 助かった。三カ月の重傷。女性は妊娠していた。

 

23

幼なじみ

抱合い心中

幼なじみの二十一才の男性と十九才の女性が十五日白浜に来て、三段壁から白いさらしで体をしばって投身自殺した。

幼なじみの二人の恋が、親のゆるさぬ恋であった。

 

28

白浜割烹同好会発足

旅館の台所をあずかる調理師さん四十人が、同好会を結成した。田辺の調理士さんと料理の交換会をするとはりきっている。

 会長 松永由太郎 副会長 石田敏夫 両氏就任。

 

30

青年の服毒死体

番所山頂に

午後二時頃、番所山頂に青年の服毒死体を発見。

 

31

東富田村教委選挙

東富田村教委選挙(榎本大乗氏死去による後任選挙)が行われ、岡本玉太郎氏が当選した。

2

1

南白浜開拓団

西瓜を共同出荷

南白浜二町、平草原一町の西瓜を作って、共同出荷する計画をたてている。

 

6

続く湯の町心中

午前二時頃、円月荘で投宿中の若い男女が服毒心中した。

心中事件があいつぎ、白浜は自殺の名所になった。

 

7

第二小への

通学路開設

海岸から校舎への通学路は急斜面で危険を所あり、これを廃道として桃の井旅館前から通学路を新設することになり、土地所有者川口駒吉氏の快諾を得て新設舗装して通学路とする。

 

17

南富田村農地交換分合説明会

県では十五町村をモデル地区に農地の交換分合が行われるが、南富田村では十七日富田中学校でその計画説明会をもった。

 

19

御船山心中

十八日午前七時頃、御船山の山中に抱き合った男女の心中死体を発見した。借金苦の心中と判明した。

 

19

流行性感冒で

臨時休校

白浜校では欠席児童二八六名、登校児童中罹病の疑いあるもの一八三名に達したため、二十日より三日間臨時休校。

 

22

椿で服毒心中

午後一時頃、椿楼に投宿中の男女が心中していた。

3

2

邦枝完二句碑

三段壁巌頭に

「黒潮や梅紅白の散るところ」小説家邦枝完二氏の句碑、明光バスが三段壁巌頭に建てる。

 

3

草堂寺の山水画盗難

草堂寺の山水掛軸二本が紛失しているのが発見され、届け出た。犯人は住職の弟で一万円で売りとばしたと自供した。

 

9

白浜急行バス出願

南海電鉄の小原社長が中心となって、白浜大阪間急行バスが計画され、この度出願された。

 

10

定時制高校卒業式

田辺高校で田辺高校定時制普通科第二回卒業式。白浜分校生も十九名、四ヵ年の螢雪目出度く卒業する。

 

12

白浜町は「ナトコ」脱退 西牟婁視聴覚教育研究会

白浜町は、教育委員会がナトコの時代は終ったとして会費を予算化せず、脱会した。

 

12

先生一日

一斉休暇スト

義務教育学校職員法案反対を叫んで、県下の教員が一斉に休暇ストをした。学校は校長が休みにするところが多かった。

 

19

藤島を遊園地に

かねてより永和証券社長らが代表となって、藤島の遊園地計画を進めていたが、数日前奈良から鹿三頭が来て島で飼育されている。今までにバンガロー や温泉のポーリングも行われて来たが、今後は商店街や旅館も計画すると言う。

  19

安久川に温泉?噴出

温泉ばやりの昨今、安久川に地上温度十九度の温泉?が噴出して話題になっている。今県で鑑定をしている。
  19 伊勢ケ谷山林内に老人の白骨

伊勢ケ谷の山林に老人の白骨死体が発見された。死後約四ヵ年たっている。山高帽が側にあった。身元不明の自殺体。

  20 白二小に温泉浴場 第二小学校(湯崎)に工費十八万円寄附金と父兄の勤労奉仕で校庭の一隅に温泉浴場を完成した。
  20   天王寺・白浜口駅間、準急「なんき」新設、運転開始。
 

22

白浜町消防団

表彰される

県庁において、白浜町消防団は日本消防協会より表彰され、表彰状と竿頭綬を贈られた。

4    

 

 

 

 

 

3

清宮様来白

一日より串本、新宮をおまわりの清宮様は、三日午後一時来白され、臨海、番所山を見学され、宿舎雁風荘へおはいりになった。

三日は雨であったが、四日はからりと晴れ、十時半宿舎出発、千畳、三段、平草原をまわられて、宿舎に帰られ、午後離白なされた。

5 白浜は満員、花見客 四月に入って白浜は満員、旅館組合は一年間五十万人も夢でないと大はりきり。天鉄に夜行列車を要望した。
5 三段壁で心中死体 午前九時頃、三段壁海上に女の死体、岩の間に男の死体のあるのを発見した。
5 湯崎製塩上の畑で 男の死体

湯崎製塩上の畑に男の死体があるのを発見した。「病気で生きていても面白くない」と遺書があり、側にプロパリンの空箱があった。

5

白浜漁協漁礁で県 に申請

白浜漁協では七月頃、十五トン級の漁船五隻に米ヌカをつめた俵百五十俵を積んで沈め、漁礁を作ろうと県に申請。

7

藤九郎神社山林で服毒心中

藤九郎神社付近の山林から顔色の悪い女性が出て来たので後をつけると、又山林内に入り、そこに男性の服毒死体があった。

10

観光課が花名クイズ

白良湯の玄関に咲いている花の名を当てて下さいと町観光課がクイズ募集。一等に五百円と入浴券をおくる。四月二十三日〆切。花の名は君子蘭。正解者百二十五名もあった。

13

三段壁に青年の死体

死後一週間程の青年の死体が上がった。投身自殺したらしい。身元不明。

14

ヌード写真は

芸術かワイセツか

ヌード写真撮影会と称して客を引き入れ、三人の少女を裸体にして客より一米の距離におき、性的興奮を与えるはワイセツとして、警察に手入れされ、白浜のヌード写真業者はヒヤヒヤ。

22

南富田村に

消防ポンプ

南富田村は今回十五馬力の消防ポンプを二十五万円で購入し、二十二日富田川畔で放水試験を行った。

5

 

 

  

10

グラスボート

白浜に登場

臨海円月島前の遊覧船に、海底八米まで見えるグラスボート龍宮丸が登場、人気をあつめている。

10

白浜漁協投石おわる

海草類と漁礁を作るため、白浜漁協では文珠温泉谷に十五貫から二十貫の石を二千個投石した。

20

北富田教委補選再告示

北富田村教育委員補欠選挙(一名)は二十日投票が行われるが、前回は立候補者なく再告示となる。

26

OSKスター白浜へ

午後七時、一行百五十人は酒井家に一泊した。秋月恵美子、勝浦千浪、芦原 千津子らスターにフアンが殺とうして、旅館の前は人だかりがした。春の踊りの慰安会で白浜をおとずれたもの。

28

ワイセツ文書を取締る

田辺警察署は、白浜の土産店八軒をワイセツ文書やワイセツ物販売で捜索、五軒から千点を押収した。お客に密売をしているとうわさが出て、今日の手入れになったらし

6      

1

人妻と青年投身心中

婚家を出て白浜で客室係をしていた女性と同歳の青年が喉をナイフで突いて三段壁から飛込み心中した。

恋愛関係とも思えない二人が心中したのは、お互ぃ厭世感をもち、前途を悲観してのものか。

6

農地々盤変動対策工事

県の査定がこの程きまり、工事に着手した。

南富田村 三、一三六万円 水田客土一八〇反 水路三、〇二九米 西富田村 二、九ニー万円 水田客土一七四反 水路六、九三七米

6

南富田村で八六町歩の交換成功

自宅から遠い田をそれぞれ交換して、不要な労力をへらす変換分合は、南富田村で耕地一一二町三反のうち、八六町五反、関係農家二三〇戸で成功、今年の稲作から新しい田で耕作することになった。

11

南富田小で

蠅取り運動

昨年一名の伝染病患者を出した南小では、この予防に月間蠅取り運動をはじめ、二〇万匹が目標と言う。

15

江津良〜臨海間道路復旧(県道)

南海地震で罹災してより、台風の毎に破損していた江津良〜臨海間の県道がようやく復旧工事完成。竣工式を上げる。

これで表側ばかり通っていた観光バスもー周する事になる。

工費九百万円、延長三七〇米。

26

第八期本因坊戦

第五局古賀の井で

梅雨けぶる古賀浦湾を見おろす古賀の井、桔梗の間で、高川本因坊と木谷八段の本因坊戦第五局が行われた。

29 高瀬川欠潰 高瀬川は二十九日未明、遂に堤防の一部六〇米が欠潰、濁流は村落に流れこんで、約四十戸が床下浸水した。
7         1 水道町営となる 白浜水道株式会社が、創立後二十年間経営してきた水道を仲介委員、田中音吉、今津勝太郎両氏の仲介斡旋により、町営に移管することになり、本日移管する。

6

四富田

合併委員会開催

南富田村役場で四富田が集まり、人口八千人の大富田をめざして、南富田村長を会長に、合併に関する調査研究および啓蒙を行う事になった。

6

東富田村長辞職

東富田村長 奏秀二郎氏は、一身上の都合(病気)により辞表を提出した。

15

西富田村教委の

補欠選学

一名の補欠選拳を行った。

立候補者は、玉置淳太郎、福原正雄の両氏。

18

風水害で汽車不通

早朝より豪雨あり。紀勢線鉄道、通信寸断され、県下一帯未曽有の被害を受ける。有田、日高郡地方ことの外被害甚大。

有田川が欠壊し、大災害となったが、富田地区も田が冠水して稲作に被害が出た。

南富田=田冠水二十町歩 畑冠水十町歩 畑流失五町歩

北富田=田冠水十町歩

東富田=田畑冠水二十五町歩 富田川四米増水

紀勢線は数ヵ所被災し、全面ストツブ。汽船が出る。

19

交 換 学 習 の清水夜来町延期

交換学習のため来町予定の京都市清水小学校も、鉄道不通のため無期延期となる。
22 白浜、富田消防団本宮方面へ出動 御坊、本宮方面は、水害で全滅に近い災害となり、白浜町、四富田村方面よりー日二十名の消防団が本宮方面へ出動した。

30

火が消えた

白浜温泉

中紀の大水害で紀勢線がストップし、白浜の旅館四十二軒で泊り客は十人、白浜の灯が消えそう。

30 米の値段 米一俵三千二百八十円となる。一升八十二円。

8     

4

浦島旅館で心中

女性は死亡

午前九時頃、浦島旅館でプロパリンを飲み苦しんでいる男女を発見手当をしたが女性は四時頃亡した。三角関係の清算。

9

三段壁より投身自殺

柳屋に泊っていた客が、散歩に行くといって三段壁より投身自殺した。現金五万円持っていた。遺書はな
12 南富田村教育委員補欠選挙 欠員一名の立候補は十二日締切ったが、宮本善吉氏(六四)以外に立候補なく、無投票当選となった。

14

火の消えた白浜

四千数百万の減収

七・一八水害で、白浜は大打撃を受け、地方事務所の調査では、明光バス減収一千万円(七月二百万、八月五百万、九月百万)。旅館は万五千泊の減少で、一泊二千円として三千万円。

土産店の売上数百万円減少。和歌山製塩、停電による液量三十五トン。

14 畠島で心中 大浜からポートを借りてこぎ出した十才前後の男女が、畠島で心中死体として発見された。ポートは坂田の沖を漂流していた。 

26

交換学習

清水校来る

鉄道不通で延期中の京都市清水小学校と第二回交換学習を実施。清水校児童百四十名、父兄十六名、職員十七名、白浜第一小に来校、二十九日まで滞在学習。

9  

 

 

 

 

1

四富田合併促進委研究会

午後一時より、四富田村委員会は南富田村役場で、合併促進会の説明会をもち、今後の行き方について協議した。

十五日迄に総務、産経、保健衛生、教育の四分科会を開き、合併の得失について研究する。

八日から村長は、京都府城陽町を視察する。

3

南紀号・くろしお号

復活

水害後中止になっていたが、南紀号は三日から、くろしお号は五日から復活する。白浜町は町をあげて歓迎する。

8

青年人妻と心中

白浜口駅前の旅館で、青年と女性が青酸可里を飲んで心中していた。三角関係を清算したものと思われ、父親は青年の遺体のみ引き取った。

17

交換学習

白浜校京都へ

三泊四日の予定で、京都市清水校訪問。児童九十三名、教員六名、父兄四十名参加。

19

秋の白浜温泉へ

修学旅行の予約続々

秋の修学旅行シーズンを迎え、白浜へ各校の予約が続々つめかけ、すでに二、五〇〇人になっている。

23

白浜地区生活改善講習会

白浜町と四富田の白浜地区生活改善講習会は、東富田小学校で開かれた。

25

台風十三号

潮岬に上陸

台風十三号の来襲により、町内地域により浸水家屋など被害相当あり。

学校臨時休校。御幸通り九戸、綱不知で五戸床下浸水があった。

周参見南方で土砂が崩壊して紀勢西線不通となる。

白浜口駅から大阪方面行きは異状なし。

西富田村細野で高潮の為、床下浸水二十戸、田冠水十町歩、又鴨居の防波堤二ヵ所欠壊。

10 6

白浜新報復刊

白浜の三栗参平氏、休刊中の白浜新報を新聞週間を機に復刊することになり本日第六十八号を発行。

当分月一回発行、新聞代年二百円。

  9

「黒帯あらし」大映

段ロケ

雁風荘へ宿って、大映映画「黒帯あらし」のロケが、九日〜十一日行われた。三田隆、伏見和子、藤間紫らの主演で、千畳、平草原方面でも撮影する。
 

11

白浜へ魚釣り.

バス運転開始

竜神バスでば、会員制で朝五時に本社前より三段、千畳方面へバスを出す事になった。毎日曜日に運転する。

 

16

京大水族館間題

調停で解決

 
  23 長年勤続者を表彰 町を明るくする運動を推進している白浜町では、その運動の一環として、長年勤続者の表彰を行った。
  25 NHK録音中止事件 NHKが「立ち上がる白浜」をテーマに、全国放送十五分間の録音どりに、録音隊西山氏一行六名が白浜館で待機、定刻七時にはこの録音に出演の白浜音頭の新地美妓連、白良荘からは客室係一名、酒井家から案内係一名が参加したが、観光協会と明光バスが同席の上での録音が難行してついに中止となった。
 

25

土産物店

ワイセツ品で罰金

町内の三軒の土産店がワイセツ品販売で罰金五千円の通告を受けた。

 

30

四富田合併の

啓蒙を計画

四富田村は農繁期の終わるのを待って、四富田を合併し、富田町として出発する啓蒙を開始する事になった。

11

5

:県互助会白浜山荘を保養所に

県互助会では、白浜山荘を買収して保養所として五日開所式を行った。

 

5

古久保開拓団員ら

二家族ブラジルへ

白浜開拓団に入植した古久保佐武郎、湯川尚氏ら二家族、ブラジルへ移住することになり、今朝家族同伴、白浜口駅より出発される。

 

6

「逆襲鞍馬天狗」

白浜ロケ

六日より八日の三日間、三段、千畳、平草原、海上で大口ケーションが行われ、三段壁上のチャンバラは多勢の観光客で大にぎわいであった。主演は、嵐寛寿郎、宮城千賀子、杉狂児、市川小文治、清川荘司他七十名で十二月初旬封切される。

 

11

名古屋の老人

白浜で心中

米栄旅館から行先不明の老人とその妻が、つくもとの下に打ち上がっていた。

 

12

秩父宮御葬儀

秩父宮殿下の御葬儀、弔旗をかかげて哀悼の意を表す。

 

14

合併の前奏曲に

富田音頭募集

四富田合併の啓蒙に一役かおうと富田音頭の歌詞を一般から募集する事になった。〆切は十一月三十日。賞金は一等千円、二等一千円、三等五 百円。

発表は二十八年十二月五日、送り先は南富田村役場内 富田音頭係。一等の作品は、作曲振付する。

 

15

山火事警報設備を東富田村に

県では国営森林火災保険へ加入している森林が五十町歩以上あり、火災発生度の高い村として東富田村へ山火事警報設備を設置する事に決定した。

 

15

町民運動会開く

公民館主催の第一回町民運動会は、十一月十五日午前九時から白浜中学校々庭で挙行される事になった。リレー、綱引き、三百五十才レース、百足リレー、女子ザル引きの五種目で、地区優勝をきめる。この運動会には銘菓喰い競争があって、食べたあとから銘菓の名を言うもの。

 

21

水害以来白浜は

はじめて満員

七月の水害で紀勢西線が止まり、白浜は客も来ず因っていたが、十一月二十一日、二十二日、はじめて大入りになり客であふれた。

12       

1

明光タクシー値下げ

明光タクシーでは、十二月一日より、白浜、田辺、南部一円のタクシー料金を外車で一割、ペットで二割三分方値下げする。

3

南富田大火跡に

一徳地蔵を建立

昭和十二年十二月二十日の大惨事となった南小講堂の火災から今年は十七回忌になるので、跡地に一徳地蔵を建て十二月二十日盛大に法要をいとなむ。

12

龍宮城で服毒心中

浜通りの龍宮で心中事件あり。

16

水道会社清算終了

去る七月一日町営に移管した白浜水道株式会社では、社長玉置三七郎氏が清算業務を進めていたが、本日終了する。

19

堅田浦漁協で

かき増殖を

堅田浦漁協では、「かき」増殖事業で二十八年度も八来島南側百米の海中へ実施するが、これによって年四百貫の増殖予定。

20

白浜口駅開通

二十周年記念式

午後二時より、駅前で駅開通二十周年記念式典を催した。

20

富田音頭一等きまる

五十編を集めた富田音頭歌詞公募は、五日に十九編を選び、九日より最終審査の結果、一等 西富田 真砂二三夫さん、二等 和歌山市 高井みたびさん。入選作は十節よりなっていて、富田を歌っている。

20

二十八年中の

自殺は三十人

自殺は三十人(男十四人、女十六人)

自殺志願者は百十三人(男六十一人女五十二人)

保護された者八十三人。

(参考 自殺、自殺志願者が女性六十八人あり、女の年齢十八才七人、十九才十二人、二十才七人、二十一才十六人、二十三才十四人、二十七才七人などとなっている)